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神鏡・雲形台・台灯篭の修理

天満神社本殿の令和の大修理に合わせて、ご神鏡とその雲形台とを修復しました。ご祭神三柱に対応して、向かって右から「池大明神宮」「南無天満大自在天神」「辯財天」の銘が裏面に入った一尺のご神鏡三面です。「南無天満大自在天神」と「辯財天」のご神鏡には、享保七年(1722年)上久長町豊後作とあります。現存の本殿が元禄14年(1701年)の造営なので、その少し後に奉納されたものです。「池大明神宮」のご神鏡は、もっと歴史が古いと思われ、かなり腐食がすすんでいます。雲形台も、「池大明神宮」のだけ少し形が違っていて、同じく制作時期が異なってそうです。
ご神鏡三面の表面磨き、雲形台の漆塗りなおし・金箔仕上げを「浜屋」さんにお願いしました。


上↑の写真のように、きれいに仕上がっています。修復前(下↓)と比べると見違えるほどです。

遷宮の後、ご神鏡は御扉の内側に収めるので、ほとんど人目につかなくなります。今だけ特別です。

合わせて、台灯篭の修理も浜屋さんにお願いして、きれいに仕上げていただきました。破損部品の取り付け、修復、火袋の張り替え、そして全体の色付けなおしです。毎年7月の夏祭り湯立て神事の時、ご神火をこの灯篭に灯します。そのため電装化せず、元々のろうそく立ての仕様のままです。

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